北海道の重粘土(凝似グライ土とその類縁の土壌(II)-第11回ペドロジスト・シンポジウム-)
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概要
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北海道開発局は昭和37年度から8年間,生成論的立場から,北海道に分布する重粘土の特性(特に物理性)を明らかにし,その合理的な改良対策の資料を提供する目的で,「重粘土構造分類調査」(開拓基礎調査特殊土壌農地化調査)を実施した。その結果,従来重粘土といわれてきた土壌の典型は疑似グライ土に代表されるg層を持つ土壌であることが明らかになった。この調査の前半の成果は「北海道北部の土壌」(重粘地グループ, 1967)として公表されているし,最終報告書(北海道開発局, 1972)も出されている。本報告は,まずこの調査に基づき,重粘土の分布,生成を概説し,ついで名寄近傍のポドゾル性疑似グライ土を中心とした土壌によって,重粘土の理化学性を具体的に示す。
- 日本ペドロジー学会の論文
- 1972-12-30
著者
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