急性期病院に入院している難聴高齢者の難聴に由来する体験
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概要
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本研究は,急性期病院に入院している難聴高齢者の難聴に由来する体験を明らかにすることを目的とした.入院中であり難聴をもつ高齢者15人を対象として半構成的面接を行いデータ収集し,質的記述的に分析した.難聴高齢者の体験として,【入院という状況で思うようにならない】【まわりから取り残される】【会話による気持ちの安らぎがない】【気兼ねして生活する】などの困難な状況が明らかになった.そのような状況でも難聴高齢者は【自分を保とうとする】【何とかして理解しようとする】ことによって入院生活に適応しようとしていた.また,【自分の耳以外に頼るものがある】ことや【まわりからの配慮を感じる】ことは難聴高齢者の入院生活を支えていた.看護師は,難聴高齢者が【何とかして理解しようとする】ことを支え,【まわりから取り残される】ことがないよう配慮すること,気持ちの安らぎがもてるようなコミュニケーションを実践することが必要であると示唆された.
- 2011-11-30
著者
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