両言語リテラシー獲得をどう支援するか : 第一言語の力が不十分な子どもの場合
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概要
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本研究では,第一言語の読み書き能力が不十分な子どもを対象とする協働支援を取り上げ,(1)在籍学級と関連づけた母語による学習支援では,子どもに学年相応の母語使用の機会を提供することで抽象的概念の理解を助け,母国での経験を活かし思考の深化を促し,母語の学習意欲を引き出していることが示された。(2)このような基盤の上に展開された日本語による学習支援では,国語の学習課題に対する創出型解答の分析を通して,子どもの書く力が確実に伸びていることが分かった。子どもが自分の解釈や考えを書き表すことから,課題への取り組みを通して考える力も身に付いていったと推測される。
- 2005-03-31