学習支援としての日本語指導を研究するために
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概要
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本稿は、言語少数派の子どもを対象とした学習支援について、支援のどういうところに着目し、どのような方法で子どもの日本語力の変化や教科理解の様子をとらえるのか、筆者の行った「国語」学習支援の分析を例に、学習支援に関わる研究を行う際の分析の観点や方法を提示する。さらに、在籍級の学習と関連づけながら母語の保持・育成に取り組む研究にも言及する。言語少数派の子どもを対象とした教科学習支援は「何を、どのように行うか」試行錯誤の段階にあり、支援方法の有効性の検討や課題の把握については緒についたばかりであるが、本稿が今後の研究の積み重ねの一助になれば幸いである。
- 母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)研究会の論文
- 2008-03-31