色順応におけるpost retinal処理(視聴覚の基礎と応用,マルチモーダル,感性情報処理およびヒューマンインフォメーション一般)
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概要
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比較的長い時間の色順応する際の残効の両眼間転移が測定された.実験の結果,全被験者において色順応残効の両眼間転移がみられ,また非順応眼の測定結果からは,順応色と同色相方向のみならず反対色相の残効もみられた.このことから色順応への反対色性をもつ単一メカニズムの関与が考えられ,錐体間の信号を比較する反対色過程以降のレベルにおいて,残効の色相を決定するメカニズムが存在する可能性があるといえる.また色順応後の暗順応状態において残効は持続しないと考えられることから,単眼色順応後に刺激を消失させたときの両眼の残効量の変化が測定された結果,色順応残効の生起には高次過程の関与を強く示唆するものであると推論できる.
- 2011-12-02
著者
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