青年期にある学生が家族看護学を学ぶ意義
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概要
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本学4年生7名を対象に、家族看護学の学習により自己の家族に対する受け止めと家族関係が変化するかを把握し、家族看護学を学ぶ意義を明らかにすることを目的にグループインタビューを行った。インタビューの結果を質的帰納的に分析し、カテゴリー13 項目、サブカテゴリー35 項目を抽出した。学習前は、家庭を居心地よい【心の拠り所】と認識している者と安らげない場所と認識している者に分かれた。学習後は【自分の家族を客観的に捉える】ことにより【家族をそのまま受け入れる】姿勢に、さらに実習では【患者の背景としての家族】から【看護の対象として家族を理解する】へと変化していた。レポートや実習で出会った家族を通して自己と家族に対する受け止め・家族関係が変化し【家族関係の再構築】および【友人関係の変化】にまで影響を及ぼしていた。家族看護学の学習は、学生の発達課題であるアイデンティティの形成に有効であることが示唆された。
- 2012-03-30
著者
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