脳卒中片麻痺患者に対する簡易型乗馬シミュレータを用いた運動介入効果の検討
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概要
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本研究の目的は、脳卒中片麻痺患者に対する簡易型乗馬シミュレータを用いた運動介入効果について検討することである. 脳卒中片麻痺患者6名に対して簡易型乗馬シミュレータを用いた運動介入を4週間実施した. 介入期間の前後には、肩甲帯と骨盤の左右傾斜角の測定、Functional Reach Test(FRT)、自然歩行と最大歩行の歩行時間の測定(10m歩行テスト)、Timed UP and Go Test(TUG)を行った. その結果、肩甲帯と骨盤の左右傾斜角は、有意な減少が認められた. しかし、FRT、10m歩行テスト、TUGは、有意差が認められなかった. これらのことから、今回の運動介入は、脳卒中片麻痺患者に対して姿勢の改善に有効であったものの、平衡機能および歩行能力の向上には効果を有さなかったことが示された.
著者
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三谷 保弘
四條畷学園大学 リハビリテーション学部
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三谷 保弘
四條畷学園大学
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三谷 保弘
四條畷学園短期大学リハビリテーション学科 : 大阪体育大学大学院スポーツ科学研究科
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酒巻 栄治
明海病院リハビリテーション科
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