放送大学における地理的要因による受講困難者─離島居住者の学習状況と解決への道─
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概要
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放送大学の受講者を増やすための一つの方策として、離島における学生の新規獲得を目指すことが考えられる。そのためには離島居住者の現状を把握する必要があると考え、長崎県の離島(壱岐市、五島市、対馬市)で質問紙調査とインタビュー調査を実施した。調査の結果、一番の課題は面接授業や単位認定試験のために学習センターに出向くための時間的・経済的負担にあることが分かった。また飛行機や船は天候によって欠航することもあり、それも障害要因になっていた。テレビ番組の受講についても、CATV会社の方針で放送大学の番組が放映されていないケースもあり、テキストだけで学習している者もいた。こうした現状を踏まえ、インターネットによる学習環境の整備や、単位認定試験のインターネット経由での実施などを検討する必要があると考えられた。また知名度の低さに対してPRを重視することも必要と思われた。キーワード:放送大学、離島、受講困難、インターネット
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