薬用植物の栽培研究 : 暖地オウレンの促成栽培について
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概要
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1960〜1969年の9年間にわたってオウレンの促成栽培に関する試験を行なってきた結果,別途のオウレンの短期栽培法の確立の可能性がでてきた.その特徴は次の通りである.1.育苗期間の完全省略化 収穫期に達した根茎を上部から2cmの部位で切断し,切断後ただちに芽つきの根茎を定植育成することによって,2年間の育苗期間を完全に省略することができる(根茎切断法).2.定植後収穫期までの期間の短縮 オウレンの定植から収穫までの全生育期間を通じて収量(根茎の肥大)および品質(ベルベリン含量の増大)を高める方法として次の栽培技法を用いることによって,栽培年数をさらに従来より短縮することができる.i)暖地におけるオウレンの生育特性を把握すること.ii)化学肥料3要素の適切な施用.iii)根茎切断後の芽つきの根茎に植物ホルモン剤を処理すること.現在,オウレンの短期栽培法として,上記実験結果を組み合わせて4年で収穫できるようその再現性を検討中である.
- 日本生薬学会の論文
- 1970-06-20
著者
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松永 英輔
三共株式会社農薬研究所
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鈴木 恭治
三共株式会社中央研究所伊豆試験農場
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森田 匠
三共株式会社中央研究所伊豆試験農場
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新藤 正宏
三共株式会社中央研究所伊豆試験農場
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松永 英輔
三共株式会社中央研究所伊豆試験農場
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