日本の「高齢者の社会活動」 : 概念分析
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概要
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本研究は,日本の「高齢者の社会活動」の概念分析を行い,本概念の特徴と地域看護実践への活用を検討することを目的とした。方法はRodgersの概念分析のアプローチに基づき,特性,先行因子,帰結を明らかにした。高齢者の社会活動の特性として,【家族以外の身近な人との相互交流】【集団・組織への参加】【自己完結する活動を通じた社会との関わり】が抽出された。また,先行因子として,【物事に対する前向きな姿勢】【自己の心身状態・機能】【家庭における暮らし向き】【暮らしを営んでいる地域の特性】などが生じていた。さらに,帰結として,【健康に向けた心身機能の活性化】【地域・社会との身近なつながりの形成】【地域の一員としての社会貢献】などがあった。本研究結果から,高齢者の社会活動に対する支援は,「他者との交流」「社会との間接的なつながり」の2つの視点から検討していく必要性が示唆された。
- 2011-12-25
著者
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