「農地・水・環境保全向上対策」における地域比較
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概要
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地域政策として非農業者との関係で「農地・水・環境保全向上対策」を見た場合、都市近郊地域では地域住民の参加が少なく子供たちとの関係も希薄であることが分かった。一方で、水田地域や畑作地域等の農業地域においては、子供たちとの共同活動には取り組まれているものの、その他の活動においては高齢者の参加者が多くなっており、活動自体の継続性が問題となっている。また、「農地・水・環境保全向上対策」に積極的に取り組んでいるIV類型では、地域住民との一体的な取組という地域政策としての役割について一定の成果が出ていると評価できる。しかしながら、全ての地域において課題とされているのが、「農地・水・環境保全向上対策」の取り組みの継続性で、この問題をクリアするために、景観作物や遊休農地での作物栽培を利用したアピールや、農業や環境への理解を深め、都市住民を含めた、非農業者が作業へ参加することの意義やメリットを浸透させていくことが必要である。
- 佐賀大学の論文