RNA干渉の被食者捕食者モデルによる動態解析
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概要
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RNA干渉(RNAi)の動態を表現する数理モデルとして、分子機構に基づいた微分方程式系がいくつか提案されている。これらはRNAiに関わる各要素について立式しているためパラメータ数が多く、また実際の観測が不可能である変数を複数含んでおり、モデルを同定するためのデータの取得は容易ではない。我々はRNAiの作用が被食者/捕食者系として捉えられることに着目し、ロトカ・ヴォルテラ型の競争モデルが十分にRNAiの動態を表現できることを、HeLa細胞のアポトーシス系の観測のモデリングにより確認した。これにより、直接には観測できないsiRNAの効果の強さを表すことができる。
- 2012-03-21
著者
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吉川 智啓
サイトパスファインダー
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上田 尚学
株式会社サイトパスファインダー
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吉川 智啓
株式会社サイトパスファインダー
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富永 大介
独立行政法人産業技術総合研究所
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荒木 紀子
株式会社サイトパスファインダー
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