家庭における動物の命と食肉の関連性に関する教育の実態調査
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概要
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平成17年6月,『食育基本法』が制定された。しかしながらその内容は,ほとんどが食事の重要性や栄養バランスなどに重点が置かれており,戦後のわが国の平均寿命を飛躍的に延ばしたとされる,動物性タンパク質とくに食肉に代表される畜産物に関して,それがヒトと同等である動物の命から得られているということを教える食育プログラムはほとんど認められない。そこで,本研究では子供が他の動物の命をもらって生かされていることを認識し,命に対する感謝の心を持てるようにと考え,家庭における動物の命と畜産物の関連性に関する教育の実態調査を行った。都内の中高生 1,117人およびその保護者 1,009人の計 2,126人にアンケートを行ったところ,生徒は小学校低学年までに肉が動物であることを知り,保護者も教えていることが明らかとなった。肉を生産する動物について,生徒は動物の命を奪って肉が得られるという内容を多く聞き,また保護者も話しており,動物の命と食肉の関係について子供がしっかりと理解する機会を持っていることは判明したが,生徒は肉が動物であることを自然に知った,覚えていないとする回答が多く,家庭で教えられた記憶を持ちにくいことがうかがえた。
- 2012-03-05
著者
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加田 日出美
東京農大短
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加田 日出美
東京農業大学短期大学部生物生産技術学科畜産学教室
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林田 まき
東京農業大学短期大学部
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加田 日出美
東京農業大学短期大学部生物生産技術学科
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加田 日出美
東京農業大学短期大学部
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小松 亜侑美
東京農業大学大学院農学研究科バイオセラピー学専攻
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岩本 和晃
東京農業大学農学部バイオセラピー学科
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饗庭 尚子
東京農業大短期大学部非常勤講師,北里大学大学院医療系研究科臨床医科学群循環器内科学
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饗庭 尚子
東京農業大短期大学部非常勤講師 北里大学大学院医療系研究科臨床医科学群循環器内科学
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林田 まき
東京農業大学短期大学部生物生産技術学科
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