幼児の見立て : 図形からの見立ての描画発達と性差
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概要
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これまで,保育や生活環境の異なる幼児を対象に,図形を用いた見立ての描画表現について調査を行ってきた。その結果,生活背景が異なっても,4歳児クラスより5歳児クラスの幼児の方が,見立ての取り組みや,見立ての描画表現の成立の数が多く表現に変化がみられた。そこで本研究では,同一幼児による4歳児クラス時と5歳児クラス時とでは,どのような見立ての描画表現の発達がみられるのか,またそこには性差が認められるか,把握しようと試みた。その結果,図形により見立ての難易度があること,女児の方が男児より見立ての描画表現が成立する傾向がみられること,見立ての不成立には白紙,重ね描き,塗りつぶし,成立には,模倣,反復,図形の単体,複合体,物語性等の分類があることが明らかになった。
- 2011-03-20
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