ベルリン造形芸術大学における戦後第三世代・芸術教育学者リューデン氏の課題意識について : 戦後1940-50年代同大学芸術教育改革からの系譜として
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概要
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1974年からベルリン造形芸術大学で芸術教育法を教えたリューデン氏の著書『芸術教育の概念についてイッテン,カンディンスキー,アルバース,クレーに関して』を分析し,彼がバウハウスの教師たちの芸術教育実践をどのように解釈し,現代の学生たちに何を伝えようとしているのか,彼の芸術教育学研究の課題意識を考察した。彼は教える内容に応じて体験的・探求的なプロセスとして芸術教育を組み立てること,そしてその際,既成の芸術概念から離れて,批判的な視点をもっていかに学ぶかを教えるという点に,バウハウスの芸術教育実践がもつ教育学的可能性を見ていたことが明らかとなった。
- 2011-03-20
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