衝突回避ゲームにおけるエージェントの行動学習に基づくコミュニケーションの創発
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概要
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現在我々が様々な手段で行なっているコミュニケーションは,単純な原始的コミュニケーションから複雑化してきたものだと考えられる.本研究では,原始的コミュニケーションがジェスチャーで行われていたという仮説に基づき,どのようにして目的を持った 「動作」 にコミュニケーション上の 「意味」 が結びつくのか,また 「動作」 と 「意味」 が結びつくためにはどのような要素や条件が必要であるのかを明らかにすることを目的とする.我々は学習エージェントによる衝突回避ゲームを用い,コミュニケーションの成功に報酬を与えない場合でもエージェントが協調行動を獲得できるかを調べた.その結果,視線を自由に動かせる個体は,視線を固定した個体よりもゴールへ到達しやすくなることがわかった.
- 2012-02-23
著者
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佐藤 尚
北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科:(現)独立行政法人科学技術振興機構沖縄大学院大学先行的研究事業
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佐藤 尚
独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構大学院大学先行研究プロジェクト:(現)独立行政法人国立高等専門学校機構沖縄工業高等専門学校メディア情報工学科
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佐藤 尚
沖縄工業高等専門学校メディア情報工学科
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白? 史子
沖縄工業高等専門学校専攻科創造システム工学専攻情報工学コース
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