マルチゲームにおける学習エージェントに内在化したルールによるマクロダイナミクスの安定化
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概要
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ルールは社会成員間の相互作用によって形成され,それは社会成員に影響を及ぼす.よって,ルールは動的に変化し得るものであると考えられる.しかし,ルール同士が補完し合い,安定性が強化される場合もある.そこで本論では,ルール間相互作用によって,実際にルールが安定化するかどうかについて議論する.そのために,異なるゲームをプレーヤたちに同時にプレイさせるマルチゲーム・モデルを提案する.ゲームは,Minority Game(MG) と N-person Iterated Prisoners' Dilemma Game(NIPDG) を採用する.シミュレーション実験から,複雑なマクロダイナミクスが創発する際,相空間上でストレンジアトラクタに似た形で表される複雑なルールがエージェントに内在化することが分かった.更に,MG で形成されるマクロダイナミクスが,エージェントに内在化した MG と NIPDG のルール同士の相互作用によって安定化することを確認した.
- 2012-02-23
著者
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佐藤 尚
北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科:(現)独立行政法人科学技術振興機構沖縄大学院大学先行的研究事業
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佐藤 尚
独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構大学院大学先行研究プロジェクト:(現)独立行政法人国立高等専門学校機構沖縄工業高等専門学校メディア情報工学科
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佐藤 尚
沖縄工業高等専門学校メディア情報工学科
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