日本の地域医療問題と地方自治体の役割 : 農村・過疎地域医療へのアプローチ
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概要
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日本の地域医療が今や健全でないことは誰の目にも明らかである。本稿の目的は国と地方と住民(患者)の関係に着目して、過疎地域における医療問題と自治体(病院・診療所)の役割を意識しながら、地域医療の根源的な問題を明らかにし、その課題を検討するための素材を得ることである。地域医療問題の根源は(地域)医療改革が国・地方の行財政コストの抑制(経済効率化)のための改革、患者(住民)不在・軽視の改革にあることを暫定的に提起したい。したがって、いわば目的と手段の逆転を解消し、患者主役・重視の改革を行なうのである。これを踏まえると、地域医療の基本課題の一つに保健、医療、介護(福祉)の総合化があげられる。
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