促音・非促音における時間長の多様性と不変性 : 先行・後続母音の役割(<特集>促音)
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概要
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本研究では,キャリア文の中で発話された二音節の促音・非促音語において,先行・後続母音長(V1とV2)が発話速度によってどのような影響を受けるかを調べ,先行・後続母音長に対する子音閉鎖時間の比(C/V1とC/V2)を比較した。音響分析の結果,母音長は促音に先行する方が非促音に先行する場合より長く,後続母音はその逆であるが,その差は発話速度による影響で必ずしも安定していないことがわかった。また,生成面では,C/V1比よりCN2比の方が正確に促音の有無を弁別するという結果となった。本生成実験結果が,日本語の促音生成・知覚メカニズム解明にどのような点て貢献するかに論及する。
- 2007-04-30