交流分析の現代的意義を見直す : 「一人の心理学」から「二人の心理学」へ(<特集>医療における交流分析)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
医療者が気をつけていても,医療者と患者との交流がこじれてしまうことがある.交流分析は,このような交流のカラクリを分析し,改善しようとする心理学である.本稿では,この交流分析が精神分析の「幼少時の親子関係による制約からの解放」という枠組みを受け継ぐものであることを確認した.そのうえで,交流分析が「精神を分析すること」ではなく「交流を分析すること」に焦点を移した意義について見直した.それは,中立性,一方向性を特徴とする「一人の心理学」を離れ,共感性,相互性,関係性を特徴とする「二人の心理学」に移行するものであった.この意義は,自己が不安定である現代の患者との交流において重要性を増していると考えられた.
- 2011-11-01
著者
関連論文
- 3.当院心療内科における高齢者患者の実態(第52回日本心身医学会関東・甲信越地方会演題抄録)
- I-C-13 気管支喘息に対するバイオフィードバック療法に関する研究(第34報)(呼吸器III)
- 15.2回の絶食療法が奏効した難治性気管支喘息の1例-絶食療法(第7報)(第51回日本心身医学会関東・甲信越地方会演題抄録)
- 208 気管支喘息に関与する心理的因子の臨床的分類と背景因子の検討
- 12.気管支喘息への心身医学的アプローチの効果 : 短期・外来治療によるCMI, CAI(Comprehensive Asthma Inventory)などの変化について(第50回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- Comprehensive Asthma Inventory(CAI)を用いた気管支喘息の心身医学的研究(第2報) : うつ状態例の調査を中心にして
- CAI (Comprehensive Asthma Inventory) による気管支喘息の分類と検討(第2報) : 各種心理テストの成績 : 第49回日本心身医学会関東地方会演題抄録
- 19.薬物療法と一般心理療法に伴い気道過敏症の改善がみられた気管支喘息の1例(第55回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 2.簡便な心身医学的アプローチに発展的な治療を併用した思春期喘息の1例(第54回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 1.気管支喘息における P-F スタディの因子構造についての検討(第54回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 20.気管支喘息への簡易な心身医学的アプローチの効果(第3報)(第53回日本心身医学会関東・甲信越地方会演題抄録)
- II-D-19 慢性ストレス状態より引き起こされるデプレッション : その早期発見と対応について(ストレス・メンタルヘルスII)
- I-E-20 気管支喘息のP-Fスタディによる心理的側面の検討-第三報(臨床心理I)
- I-C-41 ターミナルケアにおける患者のチェック・ポイントについて(腫瘍・死の臨床II)
- I-C-4 気管支喘息におけるヒステリーの研究(第6報) : CAI-scoreとINVのヒステリー気質との関係(呼吸器I)
- I-C-3 神経症状態の加重した気管支喘息患者の喘息発作への認知 : CAIによる調査を中心にして(呼吸器I)
- II-EP-5 気管支喘息に於ける心因の疫学的研究 : P-F study とCAIの比較検討(ポスターセッション)
- 110 気管支喘息への簡単な心身医学的アプローチの効果(第5報) : 抗不安剤の使用を中心にして
- SIII-6 気管支喘息の心身医学的診断について : 臨床疫学を含めて(気管支喘息と心身医学)
- 司会のことば(シンポジウム:社会情勢,労働環境,そして健康と疾病,2010年,第51回日本心身医学会総会ならびに学術講演会(仙台))
- 交流分析の現代的意義を見直す : 「一人の心理学」から「二人の心理学」へ(医療における交流分析)
- 特集にあたって(医療における交流分析)
- ロールシャッハ・テスト包括システムによる摂食障害の心理的特徴の検討:第2報 : 神経性食欲不振症・「制限型群」と比較した「むちゃ食い/排出型群」の心理的特徴
- ロールシャッハ・テスト包括システムによる摂食障害の心理的特徴の検討 : 第2報 : 神経性食欲不振症・「制限型群」と比較した「むちゃ食い/排出型群」の心理的特徴
- 呼吸器心身症の種類と心身相関の考え方 : 本邦における最近の知見(呼吸器領域における心身症研究と診療の動向)
- 司会のことば(ワークショップ:日常診療における"困った痛み"をどう考える?-心理士のための難治性疼痛の理解-,2013年,第54回日本心身医学会総会ならびに学術講演会(横浜))