戦間期におけるイギリスのジャーナリズム教育 : ロンドン大学を中心に
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概要
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19世紀後半より,専門職化に取り組むジャーナリスト協会は,その内容について教養と実学のあいだで揺れていた。第一次世界大戦が終わると,政府は将兵をすみやかに復員させるため職業訓練の援助をジャーナリスト協会に申し出た。こうして1919年,ロンドン大学にジャーナリズムのためのディプロマコースが誕生する。当初,カリキュラムは一般教養を重視し,実学はほとんど行われなかった。1930年代後半になると,アメリカの影響を受けてジャーナリズム実習が拡大し,責任者にトム・クラークが就任する。しかし,第二次世界大戦の勃発によりコースは中断,クラークは情報省へと動員され,実学指向は大学に根づくことなく戦後を迎えた。
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