中国の企業改革と政府役割の変化に関する一考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
「改革・開放」政策が打ち出されてから2010年現在までの約30年の間において,中国は国民経済の高度成長を実現し,あらゆる側面で全世界の注目を浴びる巨大な変化をもたらしてきた。これらの変化の中に,特に国有企業の変化が極めて大きい。これは中国政府の国有企業に対する一連の改革策の成果と言えよう。本稿では,中国政府の役割に注目しながら,計画経済期における中国国有企業のあり方と政府の役割に関する簡単な紹介を踏まえた上で,改革の各段階における中国国有企業改革の特徴を明らかにし,中国政府の役割の変化も考察した。2000年前後から,中国の企業改革は政府主導から市場主導へ転換し,中国政府の役割も徐々に,社会環境や制度,法律などに対するマクロ的な改革へ転換してきていると言えよう。
著者
関連論文
- 現代中国の商業企業における仕事管理と雇用管理の実態 : 大手デパート企業S社の事例を中心に
- 中国の企業改革と政府役割の変化に関する一考察
- 中国における派遣労働の制度的考察 : 日本との比較検討を中心として