救命救急センターで勤務する看護師の自殺未遂患者に対する態度 : 構成要素と傾向についての量的研究
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概要
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本研究は救命救急センターで勤務する看護師の自殺未遂患者に対する態度について,その構成要素と傾向を明らかにすることを目的とした.160施設を無作為抽出し協力を依頼した.受諾を得た63施設の看護師1,442名を対象とし,郵送法による質問紙調査を実施した.質問紙は,瓜崎と桑名(2009)のコードを利用した態度を問う81項目と,属性を問う5項目から構成した.回収した1,255名の質問紙(回収率87.0%)のうち,欠損値のない906名を量的に分析した.態度の構成要素は【自殺行動の否定】(17項目),【危機への関わり】(14項目),【行く末への気がかり】(17項目)であり,態度の傾向は『両価的態度』が398名,『回避的態度』が329名,『接近的態度』が179名であった.態度傾向と属性には関連や差を認めなかった.看護師が自殺未遂患者に対する態度を変容する必要性と,看護師に対する心理的支援の必要性が示唆された.
- 2010-06-30
著者
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