モバイルリレーシステムにおける移動管理方法の検討(NGN・NW制御(4))

概要

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セルラ携帯電話システムを標準化する3GPPにおいてシステムスループット向上、サービスエリア拡大を目的としてリレーノードが検討されている。更なるシステムの高度化として、移動端末と同じく移動可能なリレーノードであるモバイルリレーは有望な将来技術である。モバイルリレーは、フェムト基地局と同じくユーザー管理も想定されるため、一般的なリレーノードに比ペてセキュリティリスクが高く、特にユーザ端末を管理する移動管理ノードであるMMEへの不正なモバイルリレーによる攻撃が懸念される。3GPPにて規定されるセキュリティアーキテクチャでは、モバイルリレーとドナー基地局間のレート制限を行うことで不正アクセスを遮断することが可能である。しかしながら、アーキテクチャによってはモバイルリレーを収容するドナー基地局はユーザ端末を収容するMMEからは透過であるため、正しくレート制限を適用できないという課題がある。本稿では、モバイルリレーを収容するMMEにプロキシ機能を配置し、端末を収容するMMEと端末を関連づける情報を管理させることで、セキュリティリスクを低減する移動管理方法を提案する。
2011-02-24