B-2 起業意識の要因 : ゲストスピーカー型講義から
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概要
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起業家教育の重要性に注目があつまり、中でも企業経営者をゲストスピーカーとする講義が受講生の起業意識を高めるということが言われている。しかし、受講することによって起業意識がどれだけ高まったのかを調査したペーパーはほとんど見られない。この問題意識から、本報告の研究目的を、起業意識がどのように高められるかを明らかにすることであるとする。この目的の達成のため、本報告は九州産業大学経営学部で開講されている「ベンチャービジネス論」で行った質問紙法による調査を中心に展開される。本稿で取り扱う起業意識は、起業しないことに対する不満であるプッシュ要因と起業に対する欲求であるプル要因との観点(Shapero and Socol,1982;Brush,1992)、および自分の能力に対する期待である能力期待と起業した結果見込まれる業績である成果期待(Townsend et al.,2010)の観点から説明されるものである。本研究の知見は、起業意識がプッシュ要因と能力期待により強く定められることとゲストスピーカー型講義が意欲のあるものの起業意欲向上に効果的であったことである。このことは、起業意識を持たせるためには、インターンシップなどの外部との連携が効果的であることを暗示的に示す。他方、本報告の内容は調査方法から、教育効果測定の方法や、普遍性の問題に課題を残す。
- 2011-06-17
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