ターゲット間の速度差を利用した定在波レーダの距離分解能の向上(計測,探査)
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概要
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定在波を利用して測距を行うレーダ(定在波レーダ)は,非常に簡素な構成であり,また0mから測距可能であるという他のレーダにはない特徴をもつ.定在波レーダの複数のターゲットに対する分離認識の分解能(距離分解能)は,占有周波数帯域幅に依存し,広い帯域を使用することで距離分解能を高めることができる.しかしながら,占有周波数帯域幅は電波法上の制約があり,これにより距離分解能が制限される.本研究では,占有周波数帯域幅を広げることなく距離分解能を向上させる手法を提案する.具体的には,互いに異なる速度をもつ複数のターゲットに対し,速度差に起因するドップラーシフトの差を利用して距離分解能を向上させる.本提案手法の妥当性,有効性について計算機シミュレーションにより確認したところ,2個のターゲットの速度差が±4km/h以上であれば,あらゆる距離差において分離認識可能であることが確認された.また各ターゲットの速度,距離もほぼ正確に求めることができることが分かった.
- 2011-08-01
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