授業実践の様相-解釈的研究 : グループ活動を含む授業事例の分析
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概要
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授業実践の様相-解釈的研究とは,記述-解釈的な「授業分析」に依拠しつつも,授業の構造的全体像を作成して,その全体像を分析検討の際,共通の判断基盤にして,授業の特徴・優れた点・問題点などを解釈し指摘しようとする授業研究をいう。著者は今まで「発言表」という手立てを用いて,授業の様相-解釈的研究に取り組んできたが,本稿ではグループ活動を含んだ授業実践を取り上げ,「発言表」によってどのようにとらえることができるか,試行的研究を行った。分析事例はA県K小学校Y先生の社会科4年生の授業実践である。この授業実践を取り上げた理由は,授業での子どもの発言が多く,相互作用が活発であり,発言表による分析対象として適切と考えたことによる。分析結果として,全体の発言表と抽出班の発言表を関連させて検討することで,全体の授業とグループ活動との関連の状況を明確に提示することができた。また,全体の場で用いられる言葉と,グループ内で用いられる言葉との違いや一致の状況も鮮明にすることができた。このような意味で,「発言表」によって,授業全体とグループ活動とを関連させて分析することには,意味があったといえよう。
- 日本教育方法学会の論文
- 2010-03-31
著者
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