マツタケ子実体の菌糸走向性に関する形態学的観察
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概要
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本実験では子実体の外部形態および内部組織を明らかにするため走査型電子顕微鏡と光学顕微鏡により菌糸の走向を観察した.外部観察から,マツタケは赤松細根,外生菌根菌,土壌粒子の集合体であるシロから発生することが明らかになった.内部観察では"いしづき"基部は菌糸が横走から斜走そして縦走へと移行していた."茎"は縦走であった."茎"から"傘"そして"ひだ"は放射状に斜走と横走そして縦走しながら"ひだ"に挿入した."ひだ"実質層の形態は両側型であった.これらの観察から"いしづき"から"ひだ"胞子まで菌糸は構走,斜走,縦走して子実体を形成していることが明らかになった.
- 日本きのこ学会の論文
- 2002-07-25