日本の都市圏に関する一考察
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概要
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本稿では 「標準大都市雇用圏 (SMEA)」 と呼ばれる都市圏定義を用いて, 日本の都市圏を概観した.1965 年から 95 年に向かって SMEA は規模, 設定数共に増加する傾向にあり, 60 年代は SMEA の域外であった市町村が, 90 年代には域内に取り込まれているということが示唆された. また, SMEA の規模変化に対する中心都市特性の影響を確かめた. その結果, 中心都市の人口規模, 昼夜間就業者比, 職業中分類別就業者数のハーフィンダール指数 (就業者 HI) が SMEA の周辺地域の規模に影響を与えるという結果を得た. この結果からは, 近年の空間経済学の主要な理論的インプリケーションが示唆される.最後に各 SMEA を試験的にグルーピングすることを試み, 124 の SMEA をそれぞれの産業構造と職業構成に着目してクラスター分析を行ったところ, 16 のグループに分割された.
- 日本福祉大学の論文
- 2002-01-31
著者
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