頭蓋骨縫合早期癒合症101例の臨床像,治療,および長期治療成績(<特集>小児神経外科治療と長期予後)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
頭蓋骨縫合早期癒合症(CS)101例の臨床像,手術術式,手術成績を報告した.病型は,単一縫合CS:39例,多縫合CS:33例,症候群性CS:29例であった.発達脳の減圧と頭蓋・顔面の形態改善を目的に,原則として早期手術で治療した.初回手術時の平均年齢は596日,中央値は273日であった.周術期に4例,追跡期間に7例が死亡した.手術からの追跡期間は平均88カ月で,再手術を43例,再々手術を4例に行い,56例(57%)が1回の手術で経過した.通常級入学は69例中45例(65%),このうち34例の知能指数は60〜126で,平均96.9±18.3であった.CSの治療では,頭蓋・顔面の変形改善とともに,発達遅延,認知障害などの高次脳機能に注目する必要があると考えている.
- 2011-05-20
著者
関連論文
- 頭蓋骨縫合早期癒合症101例の臨床像,治療,および長期治療成績(小児神経外科治療と長期予後)
- 二分脊椎の分類と臨床上の諸問題-COE-Spina Bifida Top 7 Japan の先方視的データからの解析- : PartI : EPSAC分類と Type 分類を用いた脊髄脂肪腫発生頻度と臨床上の特殊性の検討
- 二分脊椎の臨床ガイドライン COE-Spinal-Lipoma Top 7 Japan ガイドライン2011 : Oxford エビデンスレベル : Level 2b (Grade II)
- 脊髄脂肪腫に対する病型別の手術手技