小児科領域における研究と治療の進歩(8)川崎病の急性期治療の現状と新たな試み
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概要
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小児の血管炎である川崎病の治療に焦点をあて、歴史的変遷と現在の標準治療・残された課題への取り組みを概説した.川崎病は自然解熱する急性熱性疾患であるが、血管炎が遷延して冠動脈病変を残すと虚血性心疾患のリスクとなり、一生にわたり管理が必要となる.川崎病は未だに原因が不明であり、モデル動物もいないことから、急性期治療法の開発は試行錯誤の連続であった.初期に試みられたステロイド治療、アスピリンの時代、1984年に報告された免疫グロブリン大量療法のすぐれた成績とその後の免疫グロブリン治療標準化の時代を経て、現在は免疫グロブリン不応例に対する新たな追加治療の試みが模索されている.
- 2011-08-25
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