木材生産・流通に影響を与える需要側の変化を追って : 林業経済研究は木材需要の行方をどのように捉えるか(テーマ:林業経済研究は森林セクターにどう貢献するか-気鋭の研究者はこう考える-,2011年春季大会論文)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2010年代以降の木材需要動向を捉えるために,2000年代初頭までの木材需要産業をめぐる研究の流れをふまえ,2000年代に入ってから報告された建築用材の需要動向をめぐる研究を取り上げて木材需要の現状および課題を検討した。その結果,建築用製材の需要に関しては製材の性能・品質重視の考え方が進んでいるうえに,KD柱材のなかに多様なグレードが存在するなど,市場は細分化していると考えられた。建築材需要発生の現場を対象にした研究を参照したものの,細分化された市場の詳細について明らかにするには,なお検討が必要であることがわかった。またエンジニアードウッドに関しては,集成材ラミナや針葉樹合板の原料として,にわかに国産材資源が注目され,とくにスギが針葉樹厚物合板の原料として優位性があることが指摘されており,将来的にも安定的な需要と継続が期待できるのではないかと考えられた。
- 2011-03-01
著者
関連論文
- 特集 住宅問題の今日的諸相 住宅用構造材に求められる品質はどのように変化したか--住宅生産システムの合理化
- ハウスメーカー住宅における木質材料の選択と住宅工法の合理化
- プレカット加工と製材流通(1992年秋季大会)
- 木材生産・流通に影響を与える需要側の変化を追って : 林業経済研究は木材需要の行方をどのように捉えるか(テーマ:林業経済研究は森林セクターにどう貢献するか-気鋭の研究者はこう考える-,2011年春季大会論文)
- 個別の質疑応答(林業経済研究は森林セクターにどう貢献するか-気鋭の研究者はこう考える,2011年林業経済学会春季大会シンポジウム)
- 住宅用構造材に求められる品質はどのように変化したか : 住宅生産システムの合理化(住宅問題の今日的諸相)