非平衡状態間の遷移における第2法則の一般化とその応用(非平衡系の物理-非平衡ゆらぎと集団挙動-,研究会報告)
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概要
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最近,我々が導出した非平衡状態間における第2法則の一般化(最大仕事公式)とその公式を用いた応用について報告する[1-2].最大仕事公式は,熱的に孤立した系に対して導出され,等エントロピー条件で決まる有効温度を持った終期と初期の相対エントロピーの差として厳密に導出される.部分系が巨大な熱浴となるとき,有効温度は熱浴の温度になり,等温過程において最大仕事公式を得ることができる.我々は,この最大仕事公式を基として,非平衡状態間を廻る一般化されたカルノーサイクルおよびCurzon-Ahlborn(CA)エンジン[3-5]についても議論する.
- 2011-04-05
著者
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石川 順一
茨城大理工
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Driebe D.
ノヴァ南東大
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長谷川 博
茨城大学大学院理工学研究科
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高良 和麻
茨城大学大学院理工学研究科
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石川 順一
茨城大学大学院理工学研究科
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Driebe D.
エンブリー・リドル航空大学
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