Network on Chipルータのスイッチ調停省略による,通信レイテンシの削減
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概要
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Network on Chip(NoC)はメニコアシステムにおいて高い通信帯域とスケーラビリティを実現する.一方で,NoC内のルータのパイプライン構造により,レイテンシが増加し,システムの性能低下の要因となりうる.本稿では,NoCの通信レイテンシ削減手法を提案し,その効果と影響に関して評価した.提案手法はNoCルータ内部において,ある入力パケットが使用予定の出力ポートを独占的に使用できる場合にスイッチ調停を省略することでレイテンシを削減する.提案手法の効果はネットワークの混雑率によって変化するが,動作記述を用いたシミュレーション評価から,提案手法を用いることでネットワーク混雑率が低い場合において期待されるレイテンシ最大削減量の90%,ネットワーク混雑率が高い場合においても55%のレイテンシ削減効果を得られた.また回路評価から,手法適用による遅延への影響は無く,回路規模の増加も1.5%と小さいことが分かった.
- 2011-04-06
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