一般教養科目としての国際関係論の教授法の一考察--「実体験」の観点から
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概要
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一般教養科目は、高校から大学への連続を考える初年次教育の視点から、最初の実践の場の1つとして積極的に評価できる。このような科目において、学生の関心や興味を高める方法の1つは、テレビや新聞などのニュースなどを通して、学生が実際にリアルタイムで同時代的に体験したと考えている出来事などを利用することがあげられる。そこで本稿では国際関係論の立場から国際的な出来事に注目し、その「実体験」の在り様を分析した。非文科系大学のアンケート調査の結果から、以下の3点が明らかとなった。第1に「実体験」が始めるのは、政治・経済といったハードニュースと趣味・文化といったソフトニュースでは差がなく、9歳前後だった。第2に「実体験」される外国には大きな差があり、米国は非常に高く、次いで韓国、最後に英仏独の欧州諸国となった。第3に最も印象に残っている国際的な出来事は2001年の米国同時多発テロだった。
- 埼玉県立大学の論文