災害時要援護者対策におけるユニバーサルデザインと合理的配慮 : ハワイ州のInteragency Action Planの概要と実践から
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概要
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障害者や高齢者など,災害時要援護者対策の重要性が認識されつつあり,情報の収集や声かけマップの作成などの取り組みが少しずつ進められつつある.しかし,その進展は地域差が大きく,今後努力が必要な自治体も多い状況であり,医療,福祉関係者の協力が強く求められる分野である.本稿では,障害者の権利条約にも掲げられている「ユニバーサルデザイン」と「合理的配慮」の考え方を防災計画にも導入することが有効と考え,その実践例として参考となるハワイ州の取り組みを検討した.ハワイ州の取り組みは,Interagency Action Planしとて防災計画を策定する段階から当事者団体の参画があり,結果として,ユニバーサルデザインと合理的配慮の双方の観点を備えた計画が進められているものと考えられた.わが国の自治体での取り組みに応用できる仕組みであると考えられた.
- 2011-02-28
著者
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