日本の環境教育におけるディープ・エコロジー思想の導入視点の実践的検討 : 高校生物における自然との一体化体験の実践を通して
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概要
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本研究では,ディープ・エコロジー思想を生かした環境教育プログラムを開発・試行し,生徒の反応や実践的課題を探り,ディープ・エコロジー思想を生かした環境教育のあり方を検討する基礎的な知見を得た。「身近な植物との一体化体験」ワークを本プログラムの中心に据え,高校生物における環境教育プログラムを構成した。短期間のプログラムであり,また,実施高校の種々の条件に規定された事例的実践ではあるが,環境意識・態度の変化,ディープ・エコロジー思想の「生物多様性と共生,および生態系の概念の理解」,「原則としての生命圏平等主義的な自然観の獲得」,「自然との一体化による自己実現への到達」という目的が一定程度達成された。また,地域や学校の実態に即したものであれば,ディープ・エコロジー思想を導入した環境教育プログラムが生徒に違和感なく受け入れられることが明らかになった。
- 2010-11-05
著者
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