複数の実装法に展開可能な仮想ネットワーク・モデルとその広域VMライブ・マイグレーションへの適用
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概要
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ネットワーク仮想化は,1つの物理的なネットワーク上で多様なサービスを相互に干渉せず実現し,かつ単純にプログラムしカスタマイズすることを可能にする.ネットワーク仮想化は,IP,VLAN,あるいはNATを使用するなど,多様な機構によって実現できる.我々はこれらの実現手段に依存しない統一的な仮想ネットワークのモデルをつくり,そのモデルによって記述した仮想ネットワークを基本的に変更せずに多様な実現手段のネットワーク上に展開可能にすることをめざしている.この論文では仮想ネットワークのモデルとその主要な部品を定義し,それによって広域ライブ・マイグレーションのための仮想ネットワークを記述し,さらにそれをネットワーク・パーティション(VLANによるVRF)とアドレス・マッピング(NAT)という2つの実現方法による仮想ネットワークに展開できることを示す.この方法を仮想ネットワーク設定プロトタイプを新規開発して評価した.その結果,アドレス範囲指定やルーティング・パラメータの指定は実現手段ごとに変更する必要があったが,モデル記述の主要部分は共通化できた.
- 2011-03-15
著者
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