熱放射源の位置が人体皮膚温・温冷感に及ぼす影響

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概要

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不均一な熱放射環境が人体にどのような影響を与えるかを明らかにすることを目的として熱授受が一定となるような熱放射条件で実験を行った。実験は,等しい作用温度 28℃を与えた。面放射熱源の位置を人体と放射源との間の形態係数が等しくなるように決めた。人体の上方・下方と前・側・背面の組合せを設定した。平均皮膚温は,前面下からの放射条件の場合に最も大きく上昇した。平均皮膚温は上方の放射源位置の場合,前面方向からの放射が最も顕著に影響した。側面からの放射条件の場合,末梢部における皮膚温上昇の時間遅れが認められた。全身温冷感は上方からの放射の場合,放射の方向にあまり左右されない。全身温冷感は,側面からの放射条件の場合,申告に上下の変動が現れた。全身温冷感は,背面下の放射条件の場合,他の条件よりもより寒い側に申告する傾向があった。部分作用温度はその方向の部分温冷感とよく対応した。
人間-生活環境系学会の論文

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