都市景観のイメージコントロールのための色彩研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
都市環境における、建築物、広告物などの無秩序な色彩の氾濫をいかに制御・誘導していくかが重要な社会的課題になっている。しかし、どのような根拠で制御・誘導するかを明確にする必要があり、そのための論理的手法の検討が急がれている。本研究では、商業地区(福岡市天神)を対象に「イメージ」と「らしさ」の構造を把握し、その中で色彩の影響を明らかにするための調査を行った。その結果地域の「らしさ」と景観イメージが深くかかわっていることが分かり、建築物やそれに付属している屋外広告物の高彩度部分の色彩をコントロールすることによって地区のイメージをコントロールできることを証明した。次にこの実験結果をもとに、逆に特定の現場にその手法を適用した場合に意図したイメージが得られるかどうかを検証したいと考え、彩度を段階的に制限した写真を提示してイメージを調査した。実験の結果、相互の関係が明らかになり、双方の実験から色彩コントロールの効果が確かめられた。
- 日本デザイン学会の論文
- 1996-09-10
著者
関連論文
- 屋外広告物の色彩の制御方法に関する研究
- 都市景観の色彩コントロールについての調査研究(3)(口頭による研究発表,第38回研究発表大会)
- 都市景観の色彩コントロールについての調査研究(2)(口頭による研究発表,第38回研究発表大会)
- 都市景観の色彩コントロールについての調査研究(1)(口頭による研究発表,第38回研究発表大会)
- 都市景観のイメージコントロールのための色彩研究
- 都市景観の色彩コントロールについての調査研究(5)(口頭による研究発表,第39回研究発表大会)