韓国伝統的住居・庭園の構成要因に関する基礎的研究

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概要

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韓国の伝統的住居・庭園は,その歴史的過程,社会的背景,および風土のもとに醸成された,種々の慣習・習俗に起因する制約のもとに構成されている。本論はこれらの制約の諸条件から,住居・庭園を構成する基本的要因を設定・考察することにより,その特質を明らかにし,各論研究の共通基盤を得ようとする基礎的研究である。1.宅地立地要因-風水地理説に基づく要因 2.住居構成の階級的要因-身分階級制度に基づく要因 3.住居構成の習俗的要因-儒教に基づく要因 4.住居構成の機能的要因-温突(オンドル)に基づく要因 5.住居構成の地域的要因-農村・都市に基づく要因これらの諸要因により構成される住居・庭園の特質を,開放的空間,閉鎖的空間,外部的空間の相関性にとらえ,生活機能は,これら空間を特定機能に限定せず,多様な道具において空間特性に適合させながら,多用に,融通的に対応するものである,と考察した。そして,解明された特質における現代的意義を述べた。
1989-01-31

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