制野俊弘の体育の授業実践に関する考察-運動文化論の実践プログラムを超えて-
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概要
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制野俊弘の学校体育の授業実践は、運動文化論の実践プログラムの適用例として高く評価されてきた。しなしながら、同じ実践プログラムの適用によって、誰もが制野と同様の授業を展開できるわけではない。本論文では、制野の授業実践から、プログラムとは異なる要素を抽出し、その再解釈を試みる。運動文化論の実践プログラム、制野の授業実践、制野の授業外での実践について考察しながら、一方では、制野の授業実践に運動文化論からの影響が色濃く反映していること、しかし他方では、制野は子どもたちの生活文化にまで立ち返って子どもたちの状態を把握し、授業のなかで子どもたちの意見に対応しながら、自らの計画を柔軟に変化させ、子どもたちに学びのリアリティーを付与していた事実を描こうとする。
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