フェルディナン・ド・ソシュールの未完の「書物」の序文
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概要
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ソシュールの未完の書物『言葉の二重の本質について』の草稿の中に、「序文」という見出しが記された一節がある。一般に序文というものは、それほど重きを置いて読まれることはないであろう。だが、ソシュールの場合、その草稿の序文を読むと彼の言語理論のエッセンスが詰まっていることが分かる。本稿はその「序文」を巡る考察を主眼とし、彼の考えていた言語のいくつかの基本的真理とその相互関係を詳細に検討した。
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