学校PLTの比較研究
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概要
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ものごとを学ぶ方法は、人それぞれに微妙に異なっている。その人の性格、能力はもとより、それまでの学習体験や教わった先生の影響などにより、自分なりのやり方を確立している。その人独自のやり方をPersonal Leaning Theory(=PLT)と呼ぶことにすると、数学なら数学のPLT、世界史なら世界史のPLTがあるはずである。同様にして、英語のPLTもあると考えられる。そこで、英語PLTを分析の対象にして、英語学習に最適な方法をさぐる試みを行うことにした。本論文では、「英語の達人」と称される人たちが著した「英語習得法」に関する文献の中から7冊を選び、著者の略歴と学習体験を紹介し、提案されている「英語習得法」を整理する。それに続いて、具体的な学習方法を抽出して、「全般(または総合)」「語彙」「聞く」「話す」「読む」「書く」の6つの分野に分類し、英語PLTの一覧表を提示する。英語PLTを分析してみると、7人の「英語の達人」に共通してみられる学習法もあるが、その人に独特な方法もあった。そこに、それぞれの英語学習体験や英語観・教育観の違いを読み取ることができる。提案されている学習法の中から読者が自分に合ったものを選び出し、効果的な英語学習に取り組むためのヒントとしてくだされば幸いである。
- 名古屋市立大学の論文
- 2009-12-23
著者
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