「コミュニケーション英語」における習熟度別クラス編成の試み
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概要
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名古屋市立大学では、外国人教師が担当する「コミュニケーション英語」の授業を習熟度別クラス編成で実施する方針が決まった。1年目にあたる2007年度は、1つのクラスにおいて試験的に導入して、その成果を測ることにした。4月当初に経済学部1年生の2クラスにおいて英語力判定テスト (CASEC) を実施し、その得点にしたがって実験クラスの学生たちを上位群と下位群に分けた。比較の対象となる通常クラスでは、学生たちを番号順に2つのクラスに分けた。2人の外国人教師がそれぞれのクラスを担当し、同じ内容の授業を1年間継続した。1月の授業にて英語力判定テストを再度実施し、得点の変化を測るとともに、習熟度別クラス編成による授業に関する意識調査を行った。また、得点の増減が著しい学生を対象に個別インタビューを行った。英語力判定テストの結果、実験クラスで平均点が4月の577.4点から1月の575.9点へとわずかに下がったのに対して、通常クラスでは、平均点が559.6点から585.4点に上昇した。本論文では、今回の試験的導入の経過と結果をまとめながら、なぜそのような結果となったのかを分析するとともに、英語教育の効果を上げるための方策について考察する。
- 名古屋市立大学の論文
- 2008-12-23
著者
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