周手術期患者に対する病棟看護師の臨床判断
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概要
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本研究の目的は,周手術期患者に対する病棟看護師の臨床判断を明らかにすることである.周手術期患者への看護を行っている病棟看護師 0名を対象に小グループインタビューを行い,質的帰納的に分析を行った.その結果,【手術に関する不安の評価と対処に関する判断】【術後の異常の察知と医師への報告に関する判断】【不穏リスクの見極めと対処に関する判断】【術後の離床に関する判断】【指示薬の使用に関する判断】【術後疼痛の評価と対処に関する判断】【退院指導に関する判断】【身体の評価と術前準備に関する判断】【術後の回復に伴う治療・ケアに関する判断】【患者のパーソナリティーの把握と対処に関する判断】の 0カテゴリーが抽出された.これらより,病棟看護師は術前の短期間に集中的に臨床判断を行っていること,また,患者の身体状態の把握に関する臨床判断は医師との協働の上に,患者の精神状態の把握や,安楽,生活に関する臨床判断は看護師が独自に行っていること,そしてこれらの臨床判断は患者のパーソナリティーの把握に支えられていることが示唆された。
著者
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飯塚 麻紀
福島県立医科大学看護学部生態看護学部門
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鴨田 玲子
国家公務員共済組合連合会東北公済病院
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鴨田 玲子
国家公務員共済組合連合会東北公済病院看護部
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鴨田 玲子
国家公務員共済組合連合会 東北公済病院
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渡辺 陽子
福島県立医科大学附属病院看護部
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齋藤 久美子
国家公務員共済組合連合会東北公済病院看護部
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