8.退院阻害要因間の関係と在院日数を規定する因子
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概要
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在院日数短縮推進の現状下、長期入院患者の退院疎外要因の把握と対策は急務となっている。我々は、2001年退院がスムーズにいかず長期入院となった患者および家族の実態調査研究を行い、退院疎外要因を把握した。しかし、要因間の関係性及び因果関係については量的な根拠を得るに至らなかった。退院疎外要因の関係探索研究はほとんどない。本研究では、実効性のある退院調整を行うために、退院阻害要因間の関係および在院日数の規定因子を明らかにすることを目的に、長期入院患者50名および短期入院患者50名を無作為に抽出し、統計的手法を用いて分析・検討を行った。その結果、退院調整を行うにあたっては、介護者のいない患者、要介護者やターミナルに至る疾患を持つ患者の退院調整が重要であり、療養型施設とスムーズに連携し、医療器具や介護支援システムを活用して退院後の療養環境を整えることが重要であることが改めて示唆された。
- 宮城大学の論文
著者
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鴨田 玲子
国家公務員共済組合連合会東北公済病院
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只浦 寛子
宮城大学 看護学部
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只浦 寛子
宮城大学看護学部
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遠藤 幸子
国家公務員共済組合連合会 東北公済病院
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橋本 杏子
国家公務員共済組合連合会 東北公済病院
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三原 利江子
国家公務員共済組合連合会 東北公済病院
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石垣 ひで
国家公務員共済組合連合会 東北公済病院
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上田 笑子
国家公務員共済組合連合会 東北公済病院
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鴨田 玲子
国家公務員共済組合連合会東北公済病院看護部
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鴨田 玲子
国家公務員共済組合連合会 東北公済病院
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