自発性運動の皮質回路機構 : 新しい行動・生理学的アプローチ(BCI/BMIとその周辺,一般)
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概要
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大脳皮質運動野の神経細胞は,自発性運動の様々なタイミングで発火活動が増加する.しかし,興奮性細胞と抑制性細胞がどのように運動の発現に寄与しているのかは不明な点が多い.我々は,これらの細胞タイプの機能的相違を調べるために,運動課題を遂行するラットの運動野の細胞からの傍細胞記録とマルチニューロン記録をおこなった.興奮性の錐体細胞は運動の準備・開始・実行の各局面において多様な活動増加が全層にわたってみられたが,抑制性の高頻度発火(FS)細胞は主に実行に関連した活動増加がみられた.このことは抑制性細胞が運動指令のゲーティングではなく調節をおこなうことを示唆している.さらに,マルチニューロン記録の解析から,機能的に異なる細胞間で単シナプス性あるいは共通入力による同期発火が生じることも見出した.
- 2010-11-11
著者
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