発話頭に現れる助詞「は」の使用とその相互行為上の役割 : 自然会話における文構造の一考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
助詞の「は」は、「対比」や「主題」を表わすことで知られているが、これまで、「(名詞句X)は(述部Y)」という規範的な文構造を前提として、名詞句に付随する形で現れるのが当然であるという認識の下、研究が行われてきた。しかし、自然会話における「は」の使用を考察すると、その規範的な文構造を逸脱した形で現れるケースがしばしば見られる。本研究は、そのような「は」の使用のうち、特に、発話頭で現れるもの、つまり、付随すべき名詞句から切り離された形で使用される「は」に焦点を当て、実際の会話データを基に考察していく。特に、それらが現れる文脈、会話の流れ、発話の配列パターンに着目し、発話頭の「は」が相互行為上、どのような役割を果たしているかということを明らかにする。
著者
関連論文
- 日常会話における「〜なくて」「〜ないで」の談話機能
- 発話頭に現れる助詞「は」の使用とその相互行為上の役割 : 自然会話における文構造の一考察
- 自然談話における二人称代名詞「あなた」についての一考察 : 認識的優位性(Epistemic Primacy)を踏まえて