LTE-Advancedにおける上下非対称帯域幅を用いるキャリアアグリゲーションのリアルタイムベースバンド信号処理装置を用いた特性評価(アダプティブアンテナ,等化,干渉キャンセラ,MIMO,無線通信,一般)

概要

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本稿では,LTE-Advancedにおける上下非対称帯域幅を用いるキャリアアグリゲーションについて,適応変調・チャネル符号化(AMC: Adaptive Modulation and Coding)を適用した場合の上下リンクのスループット特性を,試作したリアルタイムベースバンド信号処理装置(周波数帯域幅は下りリンク20〜100MHz,上りリンク20〜40MHz)を用いて評価する.評価結果により,上りリンクにおける2CC(Component Carrier),1-by-2 SIMOのキャリアアグリゲーションにおいて,マルチパス環境下でも64QAMを含む多値データ変調を用いるAMCが有効であり,平均受信SNR(Signal-to-Noise power Ratio)が16dB以上の条件において100Mbps以上のスループットを実現できることを明らかにする.また,下りリンク5CC分のフィードバック制御信号を上りリンクデータチャネル内に多重する場合において,上りリンクで多値データ変調を含むAMCを行った場合においても,フィードバック制御信号が所要の誤り率特性を実現できること,さらに,下りリンクにおける5CC,2-by-2 MIMOのキャリアアグリゲーションにより,フィードバック制御信号(CQI)の誤りを考慮しても,平均受信SNRが22dB程度で,スループット500Mbps(4-by-4 MIMOで実現できる1Gbpsの半分相当)を実現できることを明らかにする.
2010-11-04